共用事業
公的研究費によらない各種資金からの測定の場合はこちらの共用事業を申請してください。
科学研究費補助金など公的研究資金による測定の場合は学内共用利用を申請してください。(学外の共同研究者も含みます)
1.共用事業の目的
東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室(以下、測定室)は、高精度な放射性炭素年代測定を可能とする前処理室ならびにコンパクト加速器質量分析(AMS)システムを活用し、学術研究のみならず幅広い応用研究に活用することを目的として、「放射性炭素年代測定室共用事業」(以下、共用事業)を、学外の学術・産業界の各種研究機関を対象に実施する。
2.利用可能設備
- コンパクトAMSシステム(米国 NEC 社製 CAMS)
- 測定精度 0.3%
- 14C/12C バックグランド 2×10-15
- 40試料負イオン源
- 試料プレス器
- 前処理室
- 試料精製用設備(超純水製造装置、遠心分離器、電気炉など)
- グラファイト作成用真空ライン
*共用施設の利用可能時間ならびに使用上の注意については、測定室が定めるものを遵守すること。
3.共用事業に関するスケジュール
項 目 | 春 期 | 秋 期 | 内 容 |
事前相談・課題募集 | 4月末 | 9月末 | 事前相談の上、申込書を提出する |
書類審査 | 5月前半 | 10月前半 | 委員会で審査し、採否を通知する |
ガイダンス | 5月後半 | 10月後半 | ワークショップにてガイダンス |
共用期間 | 6月~9月 | 11月~2月 | 日程調整の上、実験・測定 |
報告書提出 | 10月末 | 3月末 | 成果報告書を提出。委員会で審査 |
4.申請要件および申請方法
4-1 申請要件
- 東京大学総合研究博物館年代測定室において実施可能であること。
- 以前の採択課題について、共用事業報告書が提出されていること。
- 学術・技術開発的な研究ならびにそれに係る調査・分析業務であること。
- 健全な目的(平和利用など)であること。
- 申請に当たっては、必ず放射性炭素年代測定室と事前に研究内容について打合せして、 実施可能であるかを確認すること。
なお、東京大学構成員ならびにその共同研究者(学外を含む)は、公的研究費による学内共同利用が可能なので別途お問い合わせ下さい。
4-2 申請方法
研究内容について、放射性炭素年代測定室に必ず事前に相談したうえで、「放射性炭素年代 測定室共用事業申込書」をメール(nendai@um.u-tokyo.ac.jp)にて送付すること。
また、直筆で署名した誓約書原本を郵送・提出すること。共同事業に適切な申請内容であるか、放射性炭素年代測定室委員会で審査する。また、共用事業に係る測定数は年間測定数の10%を目安とするため、測定可能数を放射性炭素年代測定委員会で決定する。
5.データの帰属と成果公開
データの帰属と成果公開については、(1)成果公開と(2)成果占有にわける。 (1)についてはデータの帰属は申請者に属するが、成果公開を前提として実施する。必要に応じて、測定室が成果公開を要求できるものとする。成果等を公開するときには、「東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室共用事業」によるものであることを明記しなければならない。また、共用期間終了時に提出された成果報告書は原則公開する。 (2)については、データの所有権を申請者に譲渡し、放射性炭素年代測定室からは成果 公開を求めない。
なお、共用事業によって得た情報のうち、相手方より秘密の取り扱いの下に開示された 情報は、相手方の書面による事前の同意なしに、それらを第三者に開示しない。ただし以下に該当するものは、この限りでない。
- すでに公知であったもの
- 自己の責めによらず公知となったもの
- 第三者から秘密保持義務を負うことなく正当に入手したもの
- 既に自己が保有していたもの
- 相手から知り得た情報によらず独自に創出又は発見したことが書面等により立証できるもの
- 公的機関に報告する法的義務があるもの及び公的 機関より開示を求められたもの
6.測定実費
測定にかかる経費については、申請者が下記を負担するものとする。
学内共同利用実費 | 学内共同利用 | 共用(成果公開) | 共用(成果占有) |
前処理 | ¥16,000 | ¥32,000 | ¥80,000 |
グラファイト化 | ¥12,000 | ¥24,000 | ¥60,000 |
AMS測定 | ¥12,000 | ¥24,000 | ¥60,000 |
微量AMS測定 | ¥13,000 | ¥26,000 | ¥65,000 |
IRMS測定 | ¥5,000 | ¥10,000 | ¥25,000 |
単価(円:税込み)
7.問い合わせ先
〒113-0088
東京都文京区本郷 7-3-1
東京大学総合研究博物館放射性炭素年代測定室
メール:nendai@um.u-tokyo.ac.jp
電話:03-5841-2811
共用事業のPDF要項はこちらからダウンロードできます。