第2回放射性炭素年代測定室ワークショップを以下のとおり開催致しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
次回もどうぞよろしくお願い致します。
日時:2014年5月21日(水)- 23日(金)
場所:東京大学 総合研究博物館
定員:10名程度 20名まで
参加費:無料
*参加をご希望の方は、nendai@um.u-tokyo.ac.jpへメールで申し込みください。
**参加人数が定員に達し次第、申し込みを締め切らせていただきます。
目的:放射性炭素(14C)年代測定に必要な基礎知識を体系的な理解を目的とし、受講者各自で年代測定試料の準備・調製を行えるよう実質的な操作の習得を目指す。
内容:講義では、14C年代測定および分析に伴う試料調製の概要について解説する。試料調製は、化学薬品を用いた前処理と真空ガラスラインを使用したグラファイト生成について紹介し、AMS14C年代測定に必須となる実験工程について理解する。一方、実習においては炭化物試料で一般的なAAA処理を実際に進めてもらい、骨試料に対するコラーゲン抽出法やグラファイト生成のための真空ガラスライン操作について、部分的に実験を体験しながら試料調製の紹介を行う。
また、AMSによる14C測定の原理や方法について、東京大学タンデム加速器研究施設の見学を通して理解を深め、得られた14C年代を受講者各自で暦年較正および解析が行えるよう講義と実習を予定している。
**タイムテーブルは以下をご参照ください。
日程
5月21日(1日目)
10:00-12:00 講習 放射性炭素年代測定の概要
12:00-13:00 昼食
13:00-14:00 講習 年代測定の前処理
14:10-17:00 実習 炭化物や骨試料の調製
5月22日(2日目)
10:00-13:00 実習・講義 CO2の精製とグラファイト化の概要
13:00-14:00 昼食
14:00-15:00 見学 AMSの見学
15:10-17:00 講義 施設紹介
18:00- 懇親会
5月23日(3日目)
10:00-12:00 講義 放射性炭素年代のベイズ推定
12:00-13:00 昼食
13:00-14:30 実習 放射性炭素年代のベイズ推定
14:45-16:15 実習 放射性炭素年代のベイズ推定
*3日目の講習会は、較正解析ソフトOxCalを用いて放射性炭素年代のベイズ推定を取り扱います。ワークショップには定員がありますが、こちらの講習には定員にゆとりもございますので、3日目のみの参加などご希望の方はお問い合わせください。
注意事項
*服装等について
実習では、実際に薬品を用いた試料調整を行っていただきます。
酸やアルカリを用いた実験操作となりますので、薬品が付着しても大丈夫なように白衣、保護メガネをご持参ください。なお、白衣や保護メガネをお持ちでない方は、その旨をご連絡ください。
*PCについて
講習・実習「データの取り扱い方」では、PCを使った年代値の解析を行いますので、PCをご持参くださいますようよろしくお願いします。当日、お持ちいただけるPCがない場合は、その旨をご連絡ください。
担当
米田 穣、尾嵜 大真、大森 貴之、山﨑 孔平(東京大学 総合研究博物館)
松崎 浩之(東京大学 タンデム加速器研究施設)
笹 公和、松中 哲也(筑波大学 研究基盤総合センター 応用加速器部門)