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2015年度シンポジウム

 2015年度シンポジウム「洞窟遺跡の新視線」(第14回)

  • 日時:2015年10月12日(祝・月)13:00-15:00
  • 会場:産業技術総合研究所臨海副都心センター別館11階第1会議室
開催趣旨

オーガナイザー:奈良貴史(新潟医療福祉大)

日本列島の文化始原を探るうえで洞窟遺跡の発掘調査は重要な地位を占めてきた。しかしながら、縄文時代草創期・早期の洞窟遺跡は豊富ながらも、その前の旧石器時代になると彼らが作成した石器などの文化遺物、彼らが利用した動物骨などの自然遺物、さらにはそれらを残した旧石器時代人の骨そのものが同一文化層から出土する例は僅かしか知られていない。その状況を打破するために最近も各地で発掘調査、ならびにタフォノミー的研究がなされている。洞窟遺跡の調査の意義について確認し、骨考古学・生物考古学的な研究とどのように連携していくかを議論するために以下の発表を企画した。

プログラム
  1. 洞窟調査の重要性
    • 奈良貴史(新潟医療福祉大・医療技術)
  2. サキタリ洞遺跡I 区の更新世堆積層より得られた動物依存体
    • 藤田祐樹、山崎真治、片桐千亜紀(沖縄博美)、菅原広史(浦添市教委)
  3. 愛媛県上黒岩岩陰周辺の岩陰調査
    • 小林謙一(中央大・文)、遠部慎(地球環境研究所)・及川穣(島根大・法文)
  4. 長野県天狗岩岩陰遺跡の環境考古学調査
    • 本郷一美(総研大・先導科学)、山田昌久(首都大・人文)、那須浩郎(総研大・先導科学)、米田穣(東大・総合研究博物館)、茂原信生(奈文研)、堤隆(浅間縄文ミュージアム)、高橋遼平(山梨大・医)、橋本望(杉並区教委)、黒沼太一(首都大・人文院)・萩原弘幸(首都大・人文院)、姉崎智子(群馬自然博)
  5. 尻労安部洞窟出土骨の研究‐旧石器時代における狩猟活動の解明に向けた新たな試み
    • 澤浦亮平(東北大院・歯)、平澤悠(慶大・文)、澤田純明(新潟医福大・医療技術)、渡辺丈彦(慶大・文)、鈴木敏彦(東北大院・歯)、佐藤孝雄(慶大・文)、奈良貴史(新潟医福大・医療技術)
  6. 骨有機質残存状況の洞窟遺跡と開地遺跡における比較
    • 覚張隆史・太田博樹(北里大・医)・米田穣(東大・総合博)